強制給餌|半田なのはな動物病院|半田市成岩本町の動物病院

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強制給餌|半田なのはな動物病院|半田市成岩本町の動物病院

強制給餌

 

 

こんにちは、院長の河内です。

今日は強制給餌という方法について説明していきます。

 

 

強制給餌とは、病気などで一時的にご飯を食べないわんちゃん、猫ちゃん達に強制的にご飯を与える方法になります。

 

目的は、病気を治すためにご飯を食べさせて体力をつけることになります。

ご飯を食べて栄養がつけば、治療を乗り越えれる可能性が高くなりますよね。

また、食べしぶりをしているだけの場合、強制給餌をすることで、食べ始めるきっかけになることもよくあります。

 

注意点としては、多くの場合が、根本的な治療ではないということです。

(根本的な治療になりうる場合もあります。)

あくまで補助的な位置づけだということも知っておいてください。

 

 

強制給餌が推奨される場合は

 

・病気で食欲がない

・高齢で食べなくなってきている

・子犬、子猫が弱っている

・食べる気力がない

 

このような場合です。

特に、猫ちゃんは数日ご飯を食べないと肝リピドーシスという病気に移行してしまうので、注意が必要です。

 

強制給餌やるのか、やらないのか…この判断はとても難しいですよね。

強制給餌は、ご飯を食べなければ必ずやらなければならないものではありません。その時の状況に応じて、実施するか見極める必要があります。

 

・食欲不振が短期的な場合

・高齢で食欲が落ちてきている場合

・末期治療で改善が見込めない場合

 

特にこういった場合は、無理やりご飯を与える必要がなかったり、ご飯を与えることが負担になったりする場合もあるので、本当に必要かどうかは考えていく必要があります。

 

 

強制給餌と似たような手段として、皮下点滴の方法があります。

皮下点滴は注射の針越しに水分や薬剤を体内へ入れる方法です。

 

強制給餌 : 水分とご飯を摂取

     自宅でも実施可能

     比較的容易

 

皮下点滴 : 水分を摂取(ミネラルを含む)

     自宅でも実施可能

     簡単な練習が必要

 

皮下点滴は一時的な水分補充がメインなので、効率よく栄養を摂取するためには、ご飯を食べる必要があります。

 

 

それでは、実際にご飯を食べない時にどういった手順で進めればいいのでしょうか?

 

まず、美味しいご飯を与えてみましょう。

食べなければ、手から与えてみて食べてくれるか確認してみましょう。

 

状況に応じて、食欲増進剤を使う場合もあります。

それでもご飯を食べない場合は強制給餌を行っていきます。

上顎に塗りつける方法とシリンジ(注射器)を使ってご飯を与える方法があります。

やり方は後述します。

 

さらに、それでも食べない場合や効率よく摂取させたい場合は、チューブを使った強制給餌(チューブフィーディング)をしていきます。

簡易的な経鼻食道チューブは簡易的に設置可能ですが、嘔吐で出てきてしまったり、すぐに抜けてしまう可能性があります。

短期的に使用する場合に選択されます。

 

しっかりしたチューブを設置する場合は、麻酔をかけてチューブを入れる食道瘻チューブ、胃瘻チューブ、腸瘻チューブといった種類のものがあります。

設置場所にもよりますが嘔吐に強く、長期的に使用する場合に選択されます。

 

強制給餌で与えられるものには、ウェットフード、流動食(ミルク)、ドライフード、水、薬といったものがあります。

ドライフードはそのままでは与えづらいので、状況に応じて、ふやかしたり、ミキサーでドロドロにしたりします。

商品の中には、高栄養なものもあり、効率よく栄養が取れるように工夫されているものもあります。

 

 

ここからは、強制給餌のやり方について説明しています。

 

体勢はうつ伏せで行います。

ゴソゴソする猫ちゃんの場合、タオルを巻いてあげると落ち着いてさせてくれるので、試してみてください。

また、ご飯が口から出てきて汚れてしまう子は、前掛けをして汚れるのを予防してあげると良いです。

ペットシーツに丸い穴を開けて首に通してあげると、簡易的な前掛けを作ることができます。

2人1組になって、1人は保定(動物を支える)、1人は給餌を行なってください。

シリンジは体格にもよりますが、20〜30mlのサイズを使うとやりやすいです。

子犬ちゃん、子猫ちゃんの場合は1.0〜2.5mlのシリンジを使って実施してください。

強制給餌をするときはわんちゃん、猫ちゃんの顎を、少し持ち上げるとやりやすくなります。

シリンジは、犬歯の後ろのスペースから入れて、飲み込むスピードに合わせて少しずつ入れるようにしてください。

口の中が無くなる前にどんどんご飯を入れてしまうと誤嚥してしまうので注意してください。

一度口に入れたら、手を緩めて少し楽な格好で飲み込むのを確認してください。

 

注意点としては、本人の意思に沿わないので、ストレスになり得るということです。

性格が凶暴な子は、強制給餌中に噛まれないように注意してください。

また、嘔吐を繰り返す子、寝たきりの子、意識がない子は、ご飯が気道の方へ入って誤嚥性肺炎を起こしてしまうので、強制給餌はやらないようにしてください。

 

ご飯を食べない子の状態は千差万別です。

病気の種類によっては、強制給餌だけで病気が治るわけではないので、動物病院で病気の確認が必要です。

また、本当に強制給餌をすべきかどうかも、動物病院に確認してから始められるとより安心です。

 

 

今回は、病気をサポートする方法として、強制給餌というやり方を紹介しました。

上手に活用して、病気を乗り切っていきましょう。

 

 

動画での紹介もしていますので、そちらも参考にしてくださいね。